そもそも葉酸(ビタミンB9)とは何なのか?一から説明を試みる

そもそも葉酸とは何なのか?妊娠時に摂取しておいたほうがよい栄養素ということを偶然知ったものの、どういうものなのかを詳しく知らなかったので、まずは葉酸に関して調べることにしました。

まず、葉酸というのは水溶性ビタミンであり、ビタミンB9の別名とのことです。順に説明しますね。

ビタミンの分類:脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンとは?

まず、ビタミンというのは脂に溶ける脂溶性ビタミンと水に溶ける水溶性ビタミンの2種類があります。脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの分類は下記の通り。
ビタミンAやビタミンDなどは脂溶性ビタミンで、ビタミンBやビタミンCは水溶性ビタミンというわけです。では脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンではどう特徴が違うのかというと、2つポイントがあります。

・脂溶性ビタミンは水や熱を使った調理では減りにくく、水溶性ビタミンは調理によって減りやすい
・脂溶性ビタミンは摂り過ぎても尿で排泄されないので人体に害を及ぼす恐れがあるが、水溶性ビタミンは摂り過ぎても尿で排出されるのでリスクが低い

どちらも一長一短ですね。つまりはビタミンAは食品から摂取しやすいが摂り過ぎ注意のリスクがあって、ビタミンBは食品から摂取しにくいが、摂り過ぎ注意のリスクがないということです。

葉酸が所属する水溶性ビタミンのビタミンBとは?

ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2つがあることがわかったところで、ビタミンBについて見ていきましょう。ビタミンBには8つの種類があり、そのほとんどに別名が存在します。

ビタミンB1(チアミン):糖質をエネルギーに変える
ビタミンB2(リボフラビン):糖質・脂質・タンパク質の代謝や吸収に必要
ビタミンB3(ナイアシン):糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠でアルコール分解にも必要
ビタミンB5(パントテン酸):糖質・脂質・タンパク質の代謝に必要でホルモン生成にも必要
ビタミンB6(別名なし):糖質・脂質・タンパク質の代謝に必要で腸内細菌によって生成される
ビタミンB7(ビオチン):糖質・脂質・タンパク質の代謝を助け皮膚や髪を健康に保つ
ビタミンB9(葉酸):血液を作り、細胞の生成を助ける
ビタミンB12(シアノコパラミン):細胞の代謝に関与し、血液を作る

ということで、葉酸というのはビタミンB9の別名ということになります。ちなみに8つのビタミンB群の共通する特徴としては、水に溶けることと、炭水化物をエネルギーに変える手助けをすることです。つまりはエネルギー供給の役割を果たしているということです。


ビタミンB9こと葉酸が体で果たす2つの役割とは?

では本題の葉酸とは何かという部分について見ていきましょう。葉酸には大きく2つの役割があります。

・ビタミンB12とともに赤血球の生産を助け、血液を作ることで貧血を防ぐ
・細胞が新しく生成されるのを助ける

どちらも新しい何かを作るときに必要とされるという共通点があることで、新たな生命が生まれる妊娠時に深く関わる栄養素となっているわけです。

一般的には欠乏すると、貧血と腫瘍の発生という2つの弊害が発生します。血を作るのに必要な栄養素が足りなくなるから貧血になり、細胞生成に必要な栄養素が足りなくなるから腫瘍、もっというとガンになるリスクが出てくるというわけです。

妊娠時に関しては、新たな細胞生成に必要な栄養素が足りなくなるというのはかなり致命的で、新たな生命の主要機能を次々作っていく中で細胞生成のエラーが起きてしまうと大変なことになるわけです。

それが赤ちゃんの先天性異常で、具体的には神経管閉鎖障害という中枢神経系の障害です。神経管閉鎖障害に関しては次のページで詳細を説明します。